顎関節症

記事筆者:

顎関節症について

顎関節症について
  • 突然、口が開かなくなった・閉じなくなった
  • 口を大きく開けられない
    (お寿司やハンバーガーが食べづらい)
  • 口を開こうとすると顎関節(耳の前あたり)やその周りの筋肉が痛む
  • 口の開け閉めで顎関節に音がする
  • 口が真っ直ぐ開かない、閉じない
  • 左右非対称の顔貌、顔のゆがみ、左右で目の大きさが違う

上記に当てはまる項目がある方は顎関節症の可能性があります。

顎関節の状態が影響を及ぼして、

  • 頭痛
  • 耳鳴り
  • めまい

などの症状が発現する場合があります。

顎の状態・位置は全身の状態と相互に関係があります。下顎は頭の骨に宙ぶらりんに吊り下がっている骨なので、骨格や筋肉の影響だけでなく姿勢の影響も受けます。

  • 姿勢の状態によって顎の位置がズレてしまう
  • 顎のズレにより姿勢がゆがんでしまう

顎関節症の原因について

急性

  • 硬い固形物等の無理な咀嚼
  • 硬く繊維性の食品を長時間咀嚼
  • 片側咀嚼
  • 口を大きく開けすぎる
    (また、その後に急速に閉じる)
  • アンブシュアや釘咥えなど職業・趣味的な要因
  • 外傷(打撲、むち打ち、など)

慢性

  • パラファンクション
    (歯ぎしり・食いしばり・タッピング)
    ※タッピング:食物のない状態で上下顎の歯を反復的にカチカチと噛み合わせること(癖の他は寒冷時に観察される)
  • 噛み合わせ
  • 歯並び
  • 上下歯列接触癖(TCH)
    ※食事・会話時以外に上下の歯が接触している状態にしてしまう癖
  • 不良姿勢
    (姿勢のゆがみ、頭蓋のゆがみなどを含む)
  • いろいろな癖(頬や舌を噛む、舌をいじる、など)
  • 全身的要因
    (膝関節や股関節、仙腸関節などのトラブル)

顎関節症を放置した場合のリスク

  • 口が開かなくなる
  • 顎の位置がどんどんずれていく
  • 顔のゆがみ、身体のゆがみとだんだんと大きなゆがみに繋がっていく

もとおり歯科の
顎関節症治療の
6つの特徴

もとおり歯科の顎関節症治療の6つの特徴

学会発表・講演実績を誇るドクターが担当

学会での研究発表や歯科医師向けセミナー講師としても活躍するドクターが、知見をもとに治療を行います。常にアップデートされたノウハウで、精度の高い診断・治療プランをご提供します。


全身状態まで考慮した
総合アプローチ

顎関節だけでなく、頸椎や姿勢、咬合バランスなど全身の状態をトータルで評価。単なる症状抑制ではなく、根本原因に迫り、再発リスクを最小限に抑える治療計画を立案します。


顎関節治療から
咬合再構築まで一貫対応

顎関節の不調を解消した後も、同じ医院内で被せ物や咬合調整などの補綴治療を実施。複数の医院を掛け持ちする必要がなく、患者様の負担を軽減しつつ治療精度を向上させます。


専門医チームによる
矯正治療のスムーズな移行

顎関節治療後は、顎関節症に精通した矯正専門医がチームでフォローアップ。顎の安定後に最適な矯正プランを組み立て、治療効果を長持ちさせます。


咬合治療と矯正治療の
スペシャリストが連携

被せ物(補綴)治療のエキスパートと矯正歯科の専門医がチーム医療を展開。咬合機能と審美性を両立させたハイレベルな治療を、ワンストップで受けられます。


保存的治療も含めた
多彩な選択肢

大掛かりな外科処置ではなく、まずは顎関節の安定化を目指すマウスピース療法や物理療法などの保存的治療を優先。症状やライフスタイルに応じた最適なプランをご提案します。

顎関節症の治療について

もとおり歯科の顎関節症治療の6つの特徴

個々の顎関節の状態や全身の状態によって、その状態に合った治療を行なっていきます。

ただし、急性症状(開かない・閉じない)がある場合には、顎の位置を正しくさせる治療を最優先に行い、その日のうちに開くように・閉じられるようにします。

また、顎に問題があり、顎が本来の位置にない場合には噛み合う位置も変わってきてしまいます。他にも、顎の動きに左右差があったり、動きが悪かったりすると噛み合う位置も変わってきてしまいます。

その際には、なぜ顎の位置がずれてしまったのか・動きが悪くなってしまったのかという原因を見つけていきます。その後、治療方針と再発防止策を考えた上で顎の治療を行います。

顎関節症の治療方法・
治療内容について

スプリント療法等(顎関節治療専用マウスピース)

口腔内装置の使用
(マウスピース、スプリント、など)

顎の状態に合わせて顎関節の治癒または安静化を図る取り外しのできるマウスピースを作る。(顎の状態により夜間使用、食事以外常時使用、食事時を含む常時使用と種類がある)

オーバーレイ・オクルーザル

顎の状態に合わせて歯の上にプラスチックを張り付けて顎関節の治癒または安静化を図る。

※いずれもその後、顎の状態に合わせて噛み合わせを再構成します。その際、不良な姿勢の場合には自分にとって良い姿勢になるよう身体づくりをしてから噛み合わせをみていきます。

顎関節症と矯正歯科の
関連性について

顎関節の治療後には顎の位置が変わることから、噛み合わせが変化します。治療後にご自身の歯で食事がしやすいように噛み合わせや歯並びを変える必要がある場合があります。

その際に、被せ物などによる噛み合わせ治療や歯科矯正による歯ならび・噛み合わせ治療が必要となる。

顎関節の治療の流れ

顎関節の治療の流れ

お口の中の写真、歯全体のレントゲン写真、歯列の模型製作、顎関節のCT・MRI、歯の状態、顎の状態、顎を動かす筋肉の状態(触診・筋電図)、姿勢測定・分析、足圧荷重分布測定・分析、顎の動きの記録・分析などを行い、顎関節の病態診断を行い、その状態に合わせた治療を行っていきます。

顎関節症治療の費用について

顎関節治療のみ(保存的治療、物理療法、口腔内装置など) 10万円
顎関節治療後の噛み合わせ・歯科矯正治療 状態によります
顎関節治療のみ(保存的治療、物理療法、口腔内装置など)
10万円
顎関節治療後の噛み合わせ・
歯科矯正治療
状態によります

顎関節症治療を行う
メリット・デメリット

顎関節症治療を行うメリット・デメリット

メリット

  • 自分の顎関節の状態を知ることができる
  • 自分の本来の顎の位置・かむ位置がわかる
  • 顎や周囲の筋肉の痛みがなくなる、軽減する

デメリット

  • マウスピースの取り扱いを覚えなくてはいけない
  • 治療中は食事がしづらくなる

顎関節症は再発する
可能性がある?

再発する可能性はあります。特に癖による場合や全身状態が関わっている場合には再発のリスクは高くなってしまいます。

顎関節症を日常生活で
予防する方法

  • 硬い食べ物ばかりにならないように気を付ける
  • 自分に癖があるかないかを自覚し、ある場合には何故その癖を行ってしまうかを考えて根本解決をはかる
  • 自分の身体を良い状態に保つために良い食事・運動・睡眠を心がける
  • 早めに歯科矯正治療を受ける(日常生活ではないが)

症例紹介

顎がカクカクする

治療前

治療前

治療後

治療後
治療期間 3か月
治療費 10万円
治療内容 マウスピース(スプリント)での顎関節治療。顎の位置が正常化されることにより、顔のゆがみが改善された。他、ほうれい線とマリオネットラインが浅くなった。
治療のリスク 治療中:話しづらい
治療後:顎の状態によっては噛み合わせが大きく変わる

顎の調子が悪い、全身倦怠感

治療前

治療前

治療後

治療後
治療期間 6か月
治療費 180万円
治療内容 マウスピース(スプリント)による顎関節治療。顎の位置をもとに戻した位置で被せ物により噛み合わせ治療を行った。上と下の歯でズレていた真ん中が一致するようになった。
治療のリスク 噛み合わせがどんどん変わるため治療中は食べづらくなる

噛み合わせをみてほしい

治療前後の比較

治療前
治療後
治療期間 3か月
治療費 10万円
治療内容 マウスピース(スプリント)での顎関節治療。顎の位置が正常化されることにより、姿勢に変化を認めた。
治療のリスク 治療中:話しづらい
治療後:顎の状態によっては噛み合わせが大きく変わる

口元が気になる、顎がしっくりこない(気になる)

治療前

治療前

治療後

治療後
治療期間 7か月
治療費 214万円
治療内容 左右の噛みあう歯の位置・顎の位置が大幅にずれていたので修正を行った。(適切な噛み合わせの位置で噛み合わせを全体的に再構成した)
治療のリスク 噛む位置が大幅に変わるためリハビリ期間が必要になる

入れ歯が合わくなった、顎がカクカクする

治療前

治療前

治療後

治療後
治療期間 5か月
治療費 150万円
治療内容 顎がずれていたので、適切な位置へ修正しリハビリの後噛み合わせを再構成した。
治療のリスク どのくらいの期間ずれていたかによりリハビリ期間(慣れる期間)が異なる

口を開けると顎で音がする、顔の左右非対称が気になる、足が痛い

治療前

治療前

治療後

治療後

顎がずれることで、顔のゆがみだけでなく全身のゆがみを引き起こしていたため、今の歯並びで咬んでいる位置ではなく、顎と筋肉にとって咬みやすい本来の位置で咬めるように咬む位置を被せ物により再構築を行った

治療前

治療前

治療後

治療後
  • 重心が左後方から中心方向へ
  • 後ろ(かかと)の荷重が軽減されている

治療前

治療前

治療後

治療後
治療期間 8か月
治療費 196万円
治療のリスク 咬む位置が変わるため、一時的に違和感や食べづらさを自覚する

嚙みづらい

治療前後の比較

治療前
治療後
治療期間 3か月
治療費 10万円
治療内容 マウスピース(スプリント)での顎関節治療。顎の位置が正常化されることにより、姿勢に変化を認めた。
治療のリスク 治療中:話しづらい
治療後:顎の状態によっては噛み合わせが大きく変わる

顎がずれている気がする

治療前後の比較

治療前
治療後
治療期間 3か月
治療費 10万円
治療内容 マウスピース(スプリント)での顎関節治療。顎の位置が正常化されることにより、姿勢に変化を認めた。
治療のリスク 治療中:話しづらい
治療後:顎の状態によっては噛み合わせが大きく変わる

噛みづらい・どこで嚙んでいいかわからない

治療前後の比較

治療前
治療後
治療期間 3か月
治療費 10万円
治療内容 マウスピース(スプリント)での顎関節治療。顎の位置が正常化されることにより、姿勢に変化を認めた。
治療のリスク 治療中:話しづらい
治療後:顎の状態によっては噛み合わせが大きく変わる

歯ぎしりといびきを家族に指摘された

治療前後の比較

治療前
治療後
治療期間 3か月
治療費 10万円
治療内容 マウスピース(スプリント)での顎関節治療。顎の位置が正常化されることにより、姿勢に変化を認めた。
治療のリスク 治療中:話しづらい
治療後:顎の状態によっては噛み合わせが大きく変わる

顎が痛い

治療前後の比較

治療前
治療後
治療期間 3か月
治療費 10万円
治療内容 マウスピース(スプリント)での顎関節治療。顎の位置が正常化されることにより、姿勢に変化を認めた。
治療のリスク 治療中:話しづらい
治療後:顎の状態によっては噛み合わせが大きく変わる

嚙みづらい

治療前後の比較

治療前
治療後
治療期間 3か月
治療費 10万円
治療内容 マウスピース(スプリント)での顎関節治療。顎の位置が正常化されることにより、姿勢に変化を認めた。
治療のリスク 治療中:話しづらい
治療後:顎の状態によっては噛み合わせが大きく変わる

顎が変・脳脊髄液が足りないと言われた

治療前後の比較

治療前
治療後
治療期間 3か月
治療費 10万円
治療内容 マウスピース(スプリント)での顎関節治療。顎の位置が正常化されることにより、姿勢に変化を認めた。
治療のリスク 治療中:話しづらい
治療後:顎の状態によっては噛み合わせが大きく変わる