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顎関節症の原因を専門の先生が詳しく解説!多因子病因説と現代社会特有のリスク要因
TOP 歯科コラム 顎関節症の原因を専門の先生が詳しく解説!多因子病因説と現代社会特有のリスク要因 記事筆者:大林 匠 多因子病因説について 顎関節症の原因は、単一の原因はなく様々な要因(リスクファクター)が重なり合っている・重なり合って発症するという多因子病因説だと考えられています。 昔はかみ合わせのズレが顎関節症になると考えられていましたが、臨床研究が進むにつれて かみ合わせが悪くても顎関節症にならない人がいる かみ合わせが良くても顎関節症になる人がいる ということがわかり、単一の原因だけではないとなりました。 そこで、様々な要因について列挙していきます。 1. 解剖要因 顎関節や顎の筋肉の構造的弱さ、頭の位置(視力の左右差、聴覚の左右差)、姿勢、ホルモン(特に女性に多い)、関節リウマチ 2. 咬合要因 かみ合わせの不調和(かみ合わせの関係が不良)、歯の欠損、不適合な補綴物(被せ物、詰め物、入れ歯、インプラント) 3.精神的要因 精神的緊張の持続、不安な気持ちの持続、気分の落ち込み感覚の持続(抑うつ)、ストレス(筋肉の緊張を高めるために食いしばりを誘発させやすい) 4. 外傷要因 顎をぶつけた、大きく口を開けすぎた、長時間の歯科治療、かみ違い、打撲、転倒、交通外傷 5. 行動要因 日常的な習癖歯列接触癖(TCH)、頬杖、受話器の肩挟み、携帯電話やスマホの長時間操作、下顎を前方に突き出す癖、爪かみ、筆記具かみ、うつぶせ読書 食事硬固物咀嚼、ガムかみ、片側でのかみ癖 睡眠歯ぎしりや食いしばりといったブラキシズム、睡眠不足、睡眠障害、高い枕や固い枕の使用、就寝時の姿勢(うつぶせ寝)、手枕や腕枕 スポーツコンタクトスポーツ、球技スポーツ、ウインタースポーツ、スキューバダイビング 音楽楽器演奏(特に吹奏楽器)、歌唱(声楽、カラオケ)、発声練習(演劇等) 社会生活緊張が持続する仕事、コンピューター作業、精密作業、重量物運搬、人間関係での緊張 …などなど私が列挙しきれないくらいに本当にたくさんの様々な要因が顎関節症には関係してきます。 私が介入することで、かみ合わせを治したり、顎関節の状態を安静化したり、筋肉を正常化させたり、といったことは出来ますが、患者さん自身や患者さん自身が置かれている環境や生活を見直し、変えていくことは私には出来ません。そのため、顎関節症の治療には患者さん自身の治療への参加が大切となってきます。 このような多因子病因説であることから顎関節症の完治は非常に難しいですが、改善へのお手伝いが出来ればお役に立てられればと私は日々思いながら臨床に臨んでおります。 現代社会特有のリスク要因 顎関節症のリスク要因については前述しましたが、ここ最近で顎関節症の患者さんが特に増えてきているなぁと顎関節症を専門にみさせていただいている私が感じておりますので、現代社会に特有のリスク要因についてより詳しくまとめていきます。 1. スマートフォンと長時間の前かがみ姿勢 スマートフォンやパソコンの使用時間が長くなると、自然と頭が前に出た姿勢になります。この姿勢は首や肩だけでなく、顎にも負担をかけます。 顎の位置がずれやすくなり、無意識の食いしばりや歯の接触が起こりやすくなります。(安静時には口が閉じていても上下の歯は接触していないのが正常です) 2.ストレスによる食いしばり 現代はストレス社会ともいわれています。強い緊張やストレスは、無意識のうちに食いしばりや歯ぎしりを引き起こします。 特に睡眠中の歯ぎしりや食いしばりは自覚がなく、顎関節に大きな負担をかけます。朝起きたときに顎やこめかみが疲れている場合は、夜間の食いしばりや歯ぎしりが関係している可能性があります。 3.長時間のデスクワークと歯の接触癖(TCH) 前述しましたが、仕事やスマートフォン操作に集中しているとき、口が閉じていても上下の歯が軽く触れたままになっていることがあります。 これを「歯列接触癖(TCH)」といいます。弱い力でも、長時間続くと顎関節や筋肉に大きな負担となります。慢性的な顎の痛みや違和感の原因になることも少なくありません。 4.睡眠の質の低下 夜遅くまでのスマートフォン使用や不規則な生活は、睡眠の質を低下させます。 睡眠が浅いと歯ぎしりが増えやすく、筋肉の回復も十分に行われません。これが顎の不調を慢性化させる一因になります。 以上のように、現代社会では急激な環境の変化による顎関節症が増えているように感じます。顎関節症は顎だけの問題ではありません。 ストレス、生活習慣や癖、それによる姿勢の変化、など様々な要因が関係してきます。 当院では、 顎の状態の確認 かみ合わせの状態の確認 生活習慣のアドバイス 必要に応じた(状態に合わせた)マウスピース治療 筋肉の緊張緩和のサポート(逆に低筋力の場合のサポートをすることもあります) など、総合的な視点で診療を行っています。 特に、治療前には診査(検査)を徹底的に行い、診断と共に予後どのようになるかを予測立てて説明させていただいております。 「少し気になるけれど様子を見ている」「顎の音がなるけど痛くはない」そのような段階でも、早めのご相談をおすすめします。顎の不調は、日常生活の質にも大きく影響します。気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。 .pankuzu li { display: inline-flex; } .pankuzu li:not(:last-of-type):after { content: '/'; margin: 0 .2em; } .container ol:not([class]) li { align-items: center; display: grid; font-size: 1.6rem; line-height: 2.6rem; min-height: 5rem; padding-left: 5.4rem; position: relative; margin: 1rem 0; gap: .8rem; } .container ol:not([class]) li:before { align-items: center; background: #756d5e; border-radius: 40px; box-sizing: border-box; color: #fff; content: counter(number); counter-increment: number; display: flex; font-size: 2rem; font-weight: 700; height: 4rem; justify-content: center; left: 0; letter-spacing: 0; position: absolute; top: 0; width: 4rem; } .container ol:not([class]) { counter-reset: number; margin: 4rem 0; } @media (max-width: 768px) { .container { width: 100%; padding: 0; } }
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顎関節症は何科を受診すべき?「歯科」で受診するメリットと原因別の適切な治療法
TOP 歯科コラム 顎関節症は何科を受診すべき?「歯科」で受診するメリットと原因別の適切な治療法 記事筆者:大林 匠 顎関節症は何科に行くべき?知っておきたい受診先選びのポイント 患者さんからよく聞く言葉に「顎関節症って単語は良く耳にするけど、どこで診てもらえば良いかわからない。」というものがあります。 私は顎関節とかみ合わせの治療をメインとする、歯医者としては珍しい方の人間で毎日顎関節症の患者さんやかみ合わせに不具合がある方を診させていただいております。しかし、そんな私でも患者さんに「歯医者さんで顎関節症を診てもらえると思いませんでした。」「前に歯医者さんに相談した時には歯ぎしり・食いしばりをしすぎないようにと注意されるだけだったので、歯医者さんで診てもらうものだとは思いませんでした。」「前から顎関節症というのは自覚していましたが、治療が必要なもの(治療方法があるもの)だと思いませんでした。」などといったお言葉をいただくことがあります。 実際に何科を受診するべき? 答えは「歯科」です。歯科医院と聞けば歯の病院ですので、顎関節に関係がないと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、顎関節は歯科の領域となっております。しかしながら、一言に顎関節症といっても症状が様々あります。 大まかにいうと、 顎を動かす筋肉に問題がある、いわゆる筋肉痛のような状態 顎の関節にある靭帯に問題があるいわゆる捻挫のような状態 顎の関節にあるクッションの組織に問題がある状態 顎の骨自体が変形してしまっている、骨に問題がある状態 その他、他の原因で顎関節に問題が生じている状態 といった状態やそれぞれの症状にわかれます。その中で外科的な処置が必要な場合もありますので、その際は「口腔外科」を受診すべきです。しかし、外科的な処置が必要な場合まで進行しているケースはかなり重度となりますので、まずは「歯科」を受診することをおすすめします。 特に、顎関節の分野に明るい先生が在籍している歯科医院を選ぶことが大事になってきます。よって、歯科医院のウェブサイトやページを参照して調べてから受診することが重要です。 顎関節症との合併症について また、顎関節症との合併症がある場合があります。その合併症の中で特に多い症状は「耳鳴り・耳閉感」です。耳閉感というのは耳に水が入ったような感じ、耳の中に膜が張ったような感じ、耳が塞がったような感じといったような自分の声がこもったように耳の中で響くという感覚がある状態です。 顎関節症の約60%の患者さんが自覚しているというデータもあるくらいにメジャーな訴えになっています。 しかしながら、耳閉感の裏には難聴や中耳炎やメニエール病や耳垢の詰まりなどがあり、症状が発現する場合がありますので、その際にはまず受診すべき科に「耳鼻科」が挙げられます。受診後、耳に器質的な問題はなく耳に疾患がない。しかしながら症状はある、という場合には顎関節症の治療を受けることで症状が寛解する場合があります。 よって、日常生活に支障をきたすくらいに「耳鳴り・耳閉感」がある場合にはまず「耳鼻科」を受診することをおすすめします。 症状によって異なる顎関節症の治療内容と術前検査の重要性 次に、治療の流れについてですが、先述した状態 顎を動かす筋肉に問題がある、いわゆる筋肉痛のような状態 顎の関節にある靭帯に問題があるいわゆる捻挫のような状態 顎の関節にあるクッションの組織に問題がある状態 顎の骨自体が変形してしまっている、骨に問題がある状態 その他、他の原因で顎関節に問題が生じている状態 によって治療方法がそれぞれ変わってきます。 大まかにまとめていきますと、 筋肉痛のような状態の場合には、筋肉の過緊張状態をやわらげたり緩みすぎている筋肉を強めたりする必要があります 捻挫のような状態の際にはまずは安静化を図る必要があります 顎関節のクッションの組織に問題があったり、顎の骨が変形してしまったりしている場合には顎の位置がずれてしまっている場合がありますので、その際は顎の安静化を図ったのちに獲得した新しい顎の位置でかみ合わせの治療が必要になる場合があります 前述したように外科的な処置が必要となる場合もあります 以上のようにそれぞれの状態によって治療の流れが異なることから、一番大事なのは術前診査(術前検査)です。しっかりとした検査を受けて、顎関節がどのような状態になっていて、どのような症状が発現しているかを把握していくことが重要です。そののちに、それぞれの状態にあった治療を受けることをおすすめします。 まとめますと、顎関節に詳しい先生がいて検査をしっかりと行ってくれる「歯科」を、耳に症状が強く出ている場合には「耳鼻科」を受診すべきです。 .pankuzu li { display: inline-flex; } .pankuzu li:not(:last-of-type):after { content: '/'; margin: 0 .2em; } @media (max-width: 768px) { .container { width: 100%; padding: 0; } }
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顎関節症の症状と分類を徹底解説|早期発見・早期治療が重要な理由
TOP 歯科コラム 顎関節症の症状と分類を徹底解説|早期発見・早期治療が重要な理由 記事筆者:大林 匠 顎関節症の5つの分類とは 顎関節症は、その症状や病状によって大きく5つのタイプに分類されます。それぞれ原因や治療アプローチが異なるため、正確な診断が重要です。 1.咀嚼筋障害(筋肉の問題) 噛むときや顎を動かすときに使われる筋肉や、その筋肉を包む筋膜に痛みが生じる状態です。長時間の咀嚼や歯ぎしり、食いしばりなどが原因となることがあります。 2.関節包・靭帯の損傷 顎関節を包み込んでいる関節包という組織や、周囲の靭帯が損傷している状態です。外傷や過度な負荷によって引き起こされることがあります。 3.関節円板の障害 顎をスムーズに動かしたり、顎関節の骨が直接ぶつかるのを防ぐクッションの役割を果たす関節円板に問題が生じている状態です。この関節円板がズレたり、外れたりすることで様々な症状が現れます。 4.顎の骨の変形 顎の骨自体が変形してしまっている状態で、長期間にわたる負担や炎症が原因となることが多いです。 5.その他の顎関節症 上記4つの明確な原因が確認できないにも関わらず、顎関節やその周囲組織に問題が発生している状態です。 自覚症状から見る顎関節症のサイン 突然、口が開かない・閉じない・動かしづらい このような症状が急に現れた場合、顎のクッションである関節円板が何らかの原因でズレてしまっていたり、関節から外れてしまっている可能性が高いです。「クローズドロック」と呼ばれる状態で、早急な対応が必要です。 何もしていなくても痛みがある 安静時にも痛みが続く場合は、神経系の問題や炎症が起きている可能性があります。放置すると症状が悪化する恐れがあるため、早めの受診をお勧めします。 顎を動かすと痛みが出る この症状は原因が多岐にわたります。 咀嚼筋やそれを包む筋膜の問題 顎関節を包む周囲組織の炎症 顎関節の靭帯の損傷 クッションである関節円板のズレや損傷 顎の骨の変形 動作時の痛みは、どのタイミングでどのように痛むかによって原因を特定する手がかりになります。 顎を動かすと音がする 高い音(「カクッ」「カコッ」「ポコッ」など)の場合 関節円板が一時的にズレてしまっている、または顎関節から外れてしまっていることが推測されます。この段階では、まだ円板が完全には損傷していない可能性があります。 低い音(「ジャリジャリ」「ゴリゴリ」「ガリガリ」など)の場合 関節円板が完全にズレてしまっていたり、顎関節から外れてしまっている上に、顎の骨の変形が進行してしまっている場合が多いです。この状態は比較的進行した顎関節症の可能性があります。 他人からも分かる顎関節症の症状(他覚症状) 大きな音を立てて顎が鳴る 一緒に食事をしている他人にも聞こえるほど大きな音(「カコン」「ガコン」「バキッ」「パキン」など)で顎が鳴る場合、靭帯や筋肉の制御を超えて顎が本来の可動域よりも大きく動きすぎている状態です。これは「顎関節の亜脱臼」の可能性があります。 顎がまっすぐ開かずズレる 他人が見て分かるほどに顎がまっすぐ動かず、片方に寄るようにズレて口が開く場合、どちらか一方の顎関節の関節円板が完全にズレてしまっていたり、顎関節から外れてしまっている上に、顎の骨の変形が進行してしまっている可能性が高いです。 早期発見・早期治療の重要性 上記のような自覚症状や他覚症状がある場合には、症状が進行してしまう前に早期発見・早期治療が非常に大切です。 顎関節症は放置すると、、、 顎の骨の変形が進行する 慢性的な痛みが続く 食事や会話に支障をきたす 頭痛や肩こりなど全身症状につながる このような事態を避けるためにも、気になる症状がある方は、顎関節症の治療経験が豊富な歯科医院を受診されることをお勧めします。 適切な診断と治療により、多くの顎関節症は改善が期待できます。お一人で悩まず、まずは専門家にご相談ください。 .pankuzu li { display: inline-flex; } .pankuzu li:not(:last-of-type):after { content: '/'; margin: 0 .2em; } @media (max-width: 768px) { .container { width: 100%; padding: 0; } }
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11月・12月の診療日のお知らせ
11月7日は休診、12月28日(日)〜1月5日(月)は年末年始休診となります。 11月の日曜診療日は16日、12月の日曜診療日は14日でございます。 よろしくお願い致します。
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一般診療について
一般診療につきまして、現在初診予約を停止しております。 皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い致します。
